AIアシスタント:Fabrie Write

Fabrie · AI機能デザイン事例

01 課題設定

2023年、Fabrieのホワイトボード公開から1年が経ち、大規模な技術リファクタリングを終えたチームは、AI機能の検証を始めました。初期テスト(v1.0)では、テキストからの画像生成、画像変換、超解像などの基本的な画像機能を実装しました。ユーザーの関心は確認できた一方で、機能はまだ限定的で、ホワイトボードの中心的な体験との結びつきも弱い状態でした。

A timeline diagram illustrating the evolution of image generation technology.
Fabrieにおける初期のAI機能テスト。

MidjourneyやChatGPTが急速に普及するなか、多くのツールが「AI+ホワイトボード」の領域へ展開しました。Fabrieにとってホワイトボードは、AI生成コンテンツを扱う自然なキャンバスであり、機能拡張と差別化の機会でもありました。

A computer screen displaying a chat interface with various menu options.
ChatGPT:時系列で進むチャット型のインタラクション。
Screenshot of a digital brainstorming board titled Research on autopilot experience.
Fabrie:AIとホワイトボードを組み合わせた空間的コラボレーション。

しかし、市場のAI機能の多くは時系列のチャット型操作に限られ、主にテキストや画像の生成に集中していました。Fabrieの本当の強みは空間的なコラボレーションにあります。ホワイトボードへチャット画面を追加するだけでは、差別化にも、ユーザーにとって意味のある価値にもなりません。

課題


02 探索

ChatGPT、Notion AI、Gamma、Tome、Miroなどを分析し、機能の種類、操作パターン、コアプロダクトとの統合方法の違いを整理しました。

  • 主流の操作は、チャット画面やコマンド型サイドバーに集中している。
  • 多くの機能はコンテンツ生成が中心で、空間上のオブジェクトとの統合は限定的である。

AIの2つの中核能力

調査をもとに、AIの能力を2つのステップに分けました。

Placeholder graphic requesting generation of image, text, video, or code.
ステップ1:自然言語処理——ユーザーのテキスト入力を理解する。
Screenshot of a chat with generated Python code.
ステップ2:コンテンツ生成——画像、テキスト、ローコード、実行可能なコード、動画を生成する。

ステップ2のコンテンツ生成には、さらに2つの異なる方式があります。

  • 新規作成:付箋やマインドマップなど、新しいオブジェクトを生成する。
  • 既存内容の強化:色やスタイルなど、現在のオブジェクトを変更する。

インタラクション:従来型とAI

Comparison of two methods for changing a sticky note from yellow to purple.
従来のコマンドは固定ボタンに、AIコマンドは自然言語の理解に依存する。

従来のコマンドは、前のページへ戻る「戻る」ボタンのような固定操作に依存します。

AIコマンドは自然言語の理解に基づき、コマンドとタスクの一対一対応を崩します。柔軟性が高まる一方で、不確実性も増します。


03 アイデア展開

課題

Comparison chart showing version 1.0 early tests and version 2.0 consolidation and expansion.
A flowchart comparing feature complexity and interaction needs.

この課題には、機能を起点として取り組みました。

カテゴリー別の機能範囲:

  • 画像生成:プロンプトに基づいて画像を生成する。
  • テキスト処理:要約、文章の続き、タスク抽出、詳細化、段落分割、翻訳、推敲。
  • 画像編集:背景除去、OCR文字認識、アップスケール、AI支援編集。
  • テンプレート生成(Canvas GPT):マインドマップ、ブレインストーミング、メリット/デメリット、ビジネスモデルキャンバス、ステークホルダーマップ、タイムライン、データ表。

これらの機能から、操作ニーズを2種類に分類しました。

  1. 翻訳や背景除去など、カスタマイズ性の低いニーズにはボタン操作を残す。
  2. 複雑なイラストやカスタムテンプレートの生成など、カスタマイズ性の高いニーズには自然言語入力を導入する。